なかしまロジ・トレ教室

新学習指導要領と「学校の国語」

learning_sみなさんは、文部科学省の「新学習指導要領・生きる力」をご覧になったことありますか?
冒頭で以下のように述べています。

「新しい学習指導要領は、子どもたちの現状をふまえ、「生きる力」を育むという理念のもと、知識や技能の習得とともに思考力・判断力・表現力などの育成を重視しています。」(「新学習指導要領・生きる力」より引用。赤字化は中島による。)

とても素晴らしいです!総論大賛成です!

では、「学校の国語」において、どのような知識や技能の習得思考力・判断力・表現力が育成されているのでしょうか?

みなさんのお子さんは、「さんずい」や「しめすへん」の意味を説明できますか?
「それらの部首を持つ漢字」と「漢字の意味」をつなげて理解できていますか?
「部首」のような、「体系的理解に必要な知識」をしっかり習得できていますか?
そんな知識をもとに、新しく習う「漢字」を「論理的」に理解できていますか?

残念ですが、「学校の国語」は、昔とちっとも変わっていないようです。
羊頭狗肉。指導要領で掲げていることと、現場でやっていることには明らかに「距離」があります。
この現状を知っている人が何人いるのだろうか…。
きちんと学校で習得できていないなら、家か塾でやるしかありません

もっとも、学校の先生は「部首とその意味を一応説明はした」とおっしゃるかもしれません。
しかし、生徒に定着していないなら、それは「習得」とは言えません。
また、「部首」が「体系的理解に必要な知識」との認識をお持ちでない先生方も少なくないと推測します。
なぜなら、そのようなものとして「明確に」習った経験をお持ちでないからです。
自分が理解していないことを他人に教えることはできませんから。
うちの教室では、「論理的思考力の育成」の一環として、「部首」を取り上げています。
「部首」を使って「体系的理解」の経験を積むことは「論理的思考」習得の道への第一歩だからです。

 

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